ホーム写真の説明

 

今年の夏は暑い!

残暑も厳しいですが、秋雨前線がやってきて雨が降ると気温も少し下がります。吹く風にも暑さがやわらぎ夏の終わりを感じますね。

 

この時期、薬膳では長夏と称して夏に疲れた脾胃をケアするための食事を心掛けます。さらに、体内の余分な水分は排出した方がいいので薬膳のテーマを「健脾利水」としてメニューを組み立てました。

 

私は、いつもながら身近な食材で長夏の薬膳を作ったのですぐにご利用できると思います。各料理のレシピはクリックしてご覧ください。

 

<黒米・ハト麦入りご飯> 4人分

材料 胚芽米・・2合 黒米・・大さじ2 ハト麦・・大さじ2 水・・炊飯器の目盛りより少し多めに

作り方

①穀類を合わせて洗い、30分浸水させてから炊く。

②炊きあがったら天地返しをする。

*ハト麦は砕いたタイプです。丸麦タイプならハト麦だけ先に洗って30分ほど余分に浸水させてから米に合わせてください。

薬膳効果

黒米・・健脾、補腎し血の巡りをよくする。疲労や倦怠感によい。脾胃と腎の働きを助ける。

ハト麦・・利水、健脾し身体の余分な熱を取り去り、肌荒れによい。脾・肺・腎の働きを助ける。

 

<ジャガイモと枝豆の味噌汁> 4人分

材料 ジャガイモ・・大1コ 枝豆・・8さやほど 細ネギ・・少々 昆布ダシ・・4カップ 味噌・・大さじ4ほど

作り方

①ジャガイモは皮をむきひと口大に切り、枝豆は先に茹でてさやから豆を外す。ネギは小口切りにする。

②鍋に昆布ダシとジャガイモを入れ、中火で煮る。

③ジャガイモが煮えたら味噌を溶き、枝豆を加える。

④汁椀によそってネギを散らす。

*ジャガイモは皮ごとでもいいですね。

薬膳効果

ジャガイモ・・健脾、補気してお腹の調子を整える。胃・大腸に働き、便秘によい。

枝豆・・健脾、補気して湿を取り除き、疲労やむくみ、便秘によい。脾胃と腎の働きを助ける。

<焼きナス、タレ3種> 4人分

材料 ナス(中)・・8本

   生姜ダレ→生姜・・1片 ネギ・・1/5本ほど

        醤油・・大さじ2 水・・大さじ1

   味噌ダレ→味噌・・大さじ2 水・・大さじ1

        豆板醤・少々 ハチミツ・小さじ1

        醤油・・小さじ1/2

   白ゴマダレ→練りゴマ・大さじ2 水・大さじ3

         梅酢・・小さじ1/2

作り方

①ナスのヘタの下方に切込みを入れてヒラヒラを取りグリルに入れて焼き、皮に火が通ったら水に取って皮をむく。

②生姜ダレの生姜はすりおろし、ネギはみじん切りにして調味料と混ぜる。他のタレもそれぞれ混ぜる。

*練りゴマは先に水で溶いてから調味料を加えると滑らかになります。

薬膳効果

ナス・・利水・健脾して血を巡らせ身体の余分な熱を取り去る。寒性で身体を冷やすため、タレは生姜や豆板醤など温・熱性を合わせて冷え過ぎないようにした。

 

<枝豆・梨・枸杞子の白和え> 4人分

材料 木綿豆腐・・300g 白練りゴマ・・大さじ1塩・・小さじ1/3 薄口醤油・・少々

枝豆・・70g(豆正味) 梨・・1/4コ 枸杞子・・大さじ1

作り方

①豆腐はまな板に挟んで水切りし、2/3のかさまでにする。

②①をすり鉢に入れ滑らかになるまですり、調味料を加えて生地を作る。

③枝豆は塩茹でしてさやから外し、梨は皮をむいて銀杏切り、枸杞子は少量の水で戻す。

④豆腐生地に③を加えて和え、器に盛り付ける。

*このメニューは、潤す作用が多く利水とは逆になりますが全体のバランスをとるために入れました。利水効果を高めたい時は、メニューから外してください。

薬膳効果

梨・・体の余分な熱を冷まし、潤す作用がある。肺と脾胃の働きを助ける。

枸杞子・・肝・腎・肺の働きを助ける。

豆腐・・脾胃と大腸の働きを助ける。身体の余分な熱を冷まし、口の渇きを癒す。

<アオサとシラスの和え物> 3~4人分

材料 アオサ(乾燥)・・3g シラス・・1パック

温湯・・大さじ4 醤油・・小さじ1/2 煮切りみりん・・小さじ1/2

作り方

①アオサは温湯で戻す。

②アオサがほぐれたらシラスを加え、さらに調味料も加えて和える。

*煮切りみりんの作り方は、小鍋にみりんを入れて火にかけアルコール分を飛ばし、少し煮詰めて完成。

*和え物は、できるだけ食べる直前に和えてください

薬膳効果

アオサ・・脾の働きを助ける。体の余分な熱を冷まし、利水するのでむくみによい。

シラス・・脾胃の働きを助け、利水するのでむくみによい。