奥会津で野生のホタルを見て

私は、先週末用事があって奥会津に行ってきた。写真は奥会津の手前の磐梯山で会津盆地から見た景色、きれいな三角なので会津富士とも呼ばれているらしい。

 

今回、用事がなかったら訪れることもなかったであろう彼の地は、初夏の風景と山や草木の匂いに充たされていて、私はずっと深呼吸していた感じだった。

温泉街は昭和で止まっているような懐かしさ、温泉は山のお湯なのでとても柔らかくちょっと塩気があり身体の芯から温まる。お宿のスタッフのおもてなしとお料理を堪能し、このコロナ禍なのに思いがけず旅行気分を味わえて最高だった。

 

さらに、お宿のホタル観賞付きを選んだので夜にその場所まで連れて行ってもらう。川に沿ったその場所に着くと暗がりの中にホワンと光ってゆらゆらゆら~りとホタルが舞う。私は「わぁ」と言ったきり言葉が出ない。その幻想的な眺めに圧倒されてしまった。一緒に旅した夫が1匹のホタルを掌に包んで私に渡してくれると、ホタルはずっと動かずに私の指先で淡く強い光を点滅させていた。

 

私は、子どもの頃を思い出していた。その頃は、夏になると夜に蚊帳を吊って寝ていた。当然、網戸はなく窓は開けっぱなしだったので蚊帳に入って電気を消すと迷い込んだホタルが蚊帳に止まってホワンホワンと光を点滅させる。私は、寝付けなくてずっとその光を見ていた。

まだ、こうして野生のホタルが見られる場所があることを嬉しく思った旅だった。

ホーム写真「黒豆と人参の炊き込みご飯」

梅雨の薬膳「黒豆と人参の炊き込みご飯」

 

黒豆の甘さに人参がアクセントとなり、全体的にほんのり甘めのご飯です。黒豆は浸水させずに使います。

 

料理ポイント

黒豆を乾いた布巾で拭いて汚れを取り、乾煎りしてから炊飯器で炊けるので浸水の手間が省けます。

薬膳ポイント

黒豆は身体を冷やさず、利水効果に優れるため梅雨寒の頃のむくみ取りに良く、さらに血を補って巡らせ、脾の働きを助けてくれます。人参は、脾の働きを助けて血を補うため黒豆とダブルの効果になり、梅雨(長夏)には最適の使い方です。

ちなみに、長夏は夏の終わりの蒸し暑い頃を表すため、その頃にも同様に使えます。

 

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ホーム写真「梅雨の薬膳」

ホーム写真を梅雨の薬膳に変更しました。

 

日本の梅雨は、蒸し暑くジメジメとして身体が重だるくなりがちです。薬膳の本家である中国では、このような気候は夏の終わり頃になるため長夏と呼びます。そこで、日本の梅雨は長夏と同じ薬膳内容でメニュー提案をしました。

 

梅雨は、蒸し暑さのため身体の中に湿気がたまりやすくむくみとなり重だるい感じになります。そこで、利水効果のある食材を選び、脾胃の働きを助ける薬膳にしますが、利水効果の食材は身体を冷やすものが多いため、梅雨寒の時は黒豆など身体を冷やさない食材を選ぶことが大事です。また、梅干しやラッキョウなど日本の伝統食も取り入れてさっぱりとした味付けにし、食べやすいようにしました。

全てが美味しく、とても元気になりますよ。レシピは明日以降、随時ブログにアップいたします。

 

野菜作り日記「トウモロコシの穂が出始める」

風に倒れそうになりながらもしっかり自立したトウモロコシの穂が出始めた。穂先を見ると黒い粒々が動いているではないか!さらに目をこらすとちっちゃいアリがうろうろ行列している。なんだ、アリか~と思ったけれど、アリのエサがそこにあるからこんなに行列しているのでは?と思い調べてみた。すると、砂糖や蜜などの甘いものはもちろん、虫の死骸なども食べる肉食でもあるとのこと。まぁ、蛾の幼虫じゃないからいいか、と様子をみることにした。

一方、不織布を突き破る勢いのつるなしインゲンも順調に生長している。それから、トマトやナスも毎日のように食卓にのぼり食べ放題だ。もう、サニーレタスは株ごと収穫しておしまいにした。この数週間、サニーレタスをいっぱい食べた。美味しかった!

「やおやの料理教室」6月の様子

今日はグルッペ荻窪店でやおやの料理教室を行いました。なんと、このやおやの料理教室、本日で200回を迎えました。パチパチパチ、いや~ありがとうございます。そして、この記念の日にご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

私が約20年前に始めたやおやの料理教室は、グルッペの美味しい野菜をいっぱい使いたくて、さらに野菜だけでメイン料理ができることを皆様に紹介したくてという気持ちでした。その間にはいろいろなことがありましたが、いつでも参加してくださる皆様がいらしたからこそ継続できたのです。今までご参加いただいた皆様には感謝しかありません。この場を借りまして心より御礼申し上げます。

 

今回のメニューは、梅雨時の身体をケアするような感じです。炊飯器で炊き込んだピラフにはレモンを加えて爽やかに、野菜たっぷりのポトフは塩だけの味付けで野菜の旨みが引き出され、インゲンとマッシュルームをニンニクオイルで炒めたサラダ、パンケーキもちょうど良い甘さでどれも美味しいと大好評でした。食事が始まった時の部屋の空気がほんわりと変わっていく感覚が心地良く、それはその場にいらした皆さんが感じたことと思います。このような食事ができるのは、他でもない家庭料理なんだと思います。

 

次回は、7月18日の日曜日に開催予定です。詳しくは料理教室のご案内をご覧ください。お待ちしております。

野菜作り日記「つるなしインゲンの強さに救われる」

1週間ほど前につるなしインゲンを蒔いた。豆種は鳥がほじって食べてしまうことがある、と聞いたので蒔いた場所に不織布を被せておき、芽が出てきたら不織布を外せば大丈夫かな、と思っていた。

昨日、農園に行ってみると、なんと被せておいた不織布を突き破るような勢いでインゲンの芽が出て生長しているではないか!その2日前は芽も出ていなかったのに。私は、急いで不織布を外してみた。すると、インゲンがヤレヤレとでも言うように葉をう~~んと伸ばしてそよ風に吹かれ、実に気持ちよさそうではないか。その様子をしばらく見ていたら、私も何かから解放されて疲れが飛んでいく感じだった。

 

私は、体質のせいか低気圧に弱い、ことは今までもブログに散々書いてきたが、未だにそれは続いている。ずっと前から比べるとへなちょこ体質からは脱却したものの大元の体質は変わらないのかもしれない。そこで、この梅雨のような環境にはめっぽう弱いのだ。

さらに、このところのコロナワクチン接種についていろいろと情報収集をしているため、それにもエネルギーをかなり消費していて疲れに拍車がかかっている感じだ。

何か物事を判断して決める時は、一方方向だけでなくあらゆる角度から情報を集め、自分で納得することが大事だと思う。殊にコロナワクチンに関しては、他でもない自分自身のことだから人任せにはできないと強く感じている。コロナワクチン接種は任意だから、よくよく考えて自らで判断したいものだ。

大根の種をサラダで!

私が毎週購入している移動販売の月田商店さんは珍しい野菜も持ってきてくれる。

今回は、大根の種と言っても種になりつつある未成熟のもののようだ。それは、緑色のさやに包まれていてなんとそのまま生で食べて、とのこと。店主が言ってたように遠くで大根の味がして、噛むとシャキシャキした歯触りが面白い。私は、仰せの通りにサラダにトッピングしてモリモリ食べた。鍋にも入れてみたけれど、さやの筋が口に残るのでやはり生で食べた方が美味しい。

 

そして、この大根の種の生産者さんは飛騨高山の野村農園さん。こちらは、25年以上前から無農薬・無化学肥料で農業を営み、伝統野菜や西洋野菜を自家採種して育てている気概のある生産者さんだ。すごいね!

野村農園さんは、ファッション誌FIGAROの今月号に掲載されているとのこと、興味のある方はご覧になってみてね。写真右側は、野村農園さんの畑です。

「鶏と野菜の塩レモン蒸し煮」いちにち一品

 

無水鍋を買った。嬉しくて(ダンナが)何でも無水鍋で料理している(私が)。ダンナが言うには、料理のクオリティーが2段階上がったと、まるでフレンチレストランだと。

そーかそーか、私は材料を切って鍋に入れ塩を振ってあとは鍋にお任せだから、すごく楽ちんなのにそう言ってもらえてなんだか申し訳ないね。

 

半年前くらいに作っておいた塩レモンがあったな、と気付き輪切りの塩レモンを1枚のせて(のせすぎると塩レモンの味が強すぎて・・)みたら、生ではないので抜けるような爽やかさ、ではなく円熟した酸味がほのかにして美味しかった。

 

良かったらお試しを

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今年の梅仕事

今年も梅の季節がやってきた。

さて、梅仕事とそわそわワクワクしつつ、私は南高梅を1㎏購入し黄色くなるまで常温に置いておいた。まぁ、1㎏なので仕事というほどでもなく、あっさりと終了。でも、毎年梅を漬けているのでやらないでいると忘れ物をしたような感覚になる。

 

私は、塩分を梅の10%にしているので常温だと水が上がりにくくカビやすい、そこで冷蔵庫の野菜室に保存しておき、赤紫蘇が出たら加えてさらに保存、土用の晴れた日に三日三晩干して梅干しは完成する。しかし、すぐはまだ塩が立っているので半年ほどビンなどに保存してから食べ始める。梅干しは日本の宝だから、私は大事にしていこうと思っている。

野菜作り日記「ナス・ジャガイモなどの収穫」

 

農園の野菜の収穫が本格的に始まりつつある。

 

サニーレタス、ナス、ジャガイモ、プチトマト、青紫蘇が昨日の収穫だ。サニーレタスは株ごと採るのではなく、外側の葉を1枚ずつはがすように採ると真ん中から次の葉が出てくるのでしばらく収穫できる。青紫蘇は、去年農園を借りていた方が植えていて種がこぼれたものがまた芽を出し、たくさん生長している。ありがたいことだ。

 

ジャガイモは、8コ植えたのに1コからしか芽が出なかったのでその1株を大事に育てていた。が、葉が茶色になってしまったのでダメだったか~と片付けようと思って掘ったら、なんと小さなジャガイモが4コできていた!お~、いつの間にと私は感動してしまった。

私は、ほぼ毎日ジャガイモを見ていたのに、花も咲かず・・いや気付かなかったのか?とにかくひそやかにジャガイモは育っていたんだな。これもありがたや~。

そこで、ジャガイモは皮ごと蒸して美味しくいただきました。いや~ホントに美味しかった。

 

他の写真もご覧くださいね。

野菜作り日記「トウモロコシ強し」

先週の金曜日、関東は強風と大雨になった。私の気がかりは農園の野菜たちで、特にトウモロコシは伸び始めで茎が細いので倒れるだろうな~、と気が気でなかった。ネットで調べると倒れたトウモロコシは人力で無理に起こしてはいけない、とあり2~3日すると自然に自立するとのこと。自然に起ったことは自然に任せておけば良いのだそうだ。ん~~ん、納得だ。

そして、翌日の朝農園に行ってみるとトウモロコシは一方方向に斜めになっていた。そう、倒れてはいなかったのだ。私は思わず「強かったね、倒れなくて良かったね」と声をかけずにはいられなかった。自然に戻るとは言え、やはり心配なので支柱を立てて麻ひもで補強したよ。そして、今日行ってみると斜めトウモロコシはほぼ元に戻り、さらにひと回り太くたくましくなっていた。良かった!

 

野菜作りを始めてから私は心配性なんだな、と改めて気付き、それは実母によく似ていると思った。もっと、なるようになるさ、とおおらかになりたい。先ずは、生長中の野菜そのものを観察してその生命力を信じること、調べることは参考程度にすることだ。

「ナスとスベリヒユの炒め物」いちにち一品

 

農園のナスが大きくなり本格的に収穫できるようになった。そこで、油炒めをすることにした。それから、農園に勝手に出てきたスベリヒユをそのままにしていたら大きくなってきたので、これも刻んで一緒に炒めてみた。ナスとスベリヒユに玉ねぎをごま油で炒め、酒・みりん・醤油で味付けして完成。

 

このスベリヒユ、道端などによく生えているので私は子どもの頃から知っていたが食べたことはなかった。これは、地域によってはよく食べるらしいが私が育ったところでは食べる習慣がなかった。

ところが、薬膳を学び始めるとスベリヒユは身体の熱を取り、血を巡らせむくみ取りに良いとあり、機会があったら食べてみようと思っていた。食べてみるとクセもなくなんてことはなく、スベリヒユに対して食べず嫌いだったとわかった。

 

「サニーレタスとスイスチャードの五味子酢ドレッシングサラダ」

このところ、気温が上がり雨も降るので農園の野菜たちはグングン生長している。サニーレタスは、力強く葉がひらひらしていて見ているとそのままかじりたくなる。新鮮とはこういうことだと思い知る。

スイスチャードは、ご近所さんが分けてくださったもので赤い茎のもの、サラダでもいけるのだがちょっとアクがあるので3時間ほど茎の方を水に浸けておいた。

 

スイスチャードは茎を斜め切りにし、サニーレタスは食べやすくちぎりお皿にのせる。さらに、レモンを半月切りにして飾り、ドレッシングに五味子酢とオリーブオイル、塩、煮切りみりんを混ぜる。

 

五味子の薬膳的効能は、身体を温めて肺心腎の働きを助け、不眠や寝汗、下痢、口渇によい。五つの味とは五味を備えているとうことなので、私の感覚としては身体全体に効く感じがしている。この低気圧で身体がダルイが五味子酢で少しシャキッとした、ありがたいのだ。