ラタトゥイユ・・陰陽の煮方

前回、私はラタトゥイユをマクロビオティックの陰陽の煮方でレシピを紹介しました。陰陽の煮方って何?と思われた方のためにちょっと説明いたします。

 

マクロビオティックの野菜の陰陽は、地面を基準にして地上から天に向かって生長する野菜のエネルギーを陰性、地下に向かって生長する野菜を陽性とみなします。この陰陽のエネルギーの方向を利用した煮方を重ね煮といい、この煮方は鍋の中に陰性の野菜を下の方にして重ねていき、次のものと陰陽を比べながら重ねると上の方に陽性の野菜がきます。すると、鍋の中で陰陽バランスがとれるため、素材そのものの味を引き出して特に出し汁を使わなくても美味しくできあがるというものです。

 

今回のラタトゥイユもそのように煮ましたが、ん?玉ねぎは地面の上にあるからナスやトマトの方が先では?と疑問に思うかもしれませんね。

それは、玉ねぎには硫化アリルが含まれているため先に炒めて飛ばしてしまい、さらに塩を振ることで玉ねぎの甘さを引き出すためです。同様にニンニクも硫化アリルがあるので玉ねぎの次に炒めます。何故、同時でないかというとニンニクが焦げてしまうからです。次にシメジを炒めたのは、野菜とキノコの菌類だと菌類の方を陰性とみるため、先に炒めます。今回は、地上の野菜だけだったので比べ方は、地上から遠い野菜がより陰性とみます。トマトは、その水分をフタのように使いたかったので一番上にしました。

 

と、このようになんとなくで大丈夫です。厳密に比べているとわからなくなってしまうし、お料理がつまらなくなってしまうかも?適度に判断してみてくださいね。