ホーム写真「梅雨の薬膳」の説明

日本の梅雨は蒸し暑いのが特徴ですね。これは、中国の長夏と似ている気候なので梅雨も長夏とみなして薬膳を作りました。但し、長夏との違いは雨が降ると気温が下がって冷えることもあり、蒸し暑さだけではないことです。その際は、あまり身体を冷やさない薬膳にしてください。

 

長夏の薬膳は、身体のむくみを取り除き、脾胃の働きを助ける「健脾利水」が適していますが、利水する食材は身体を冷やすものが多いため、気温が低い時や冷え性の場合は食材の五性を平・温性のものを使うか温かい料理にしてお召し上がりください。

納豆とモズクのぶっかけうどんは、ひきわり納豆とモズクを混ぜてうどんにのせ、オクラやインゲンなども添えて麺つゆをかけました。納豆は健脾して身体を温め、モズクは利水し身体をやや冷ますため身体をそんなに冷やすことはありません。ナスとキュウリの浅漬けは、ナスを塩もみしてよく絞りキュウリとやミョウガ青紫蘇などと浅漬けしました。冬瓜のそぼろあんがけのレシピはクリックしてご覧ください。

<冬瓜のそぼろあんがけ> 3~4人分

材料 冬瓜・・400g 昆布ダシ・・2カップ みりん・・大さじ1 薄口醬油・・大さじ1 塩・・適量

   片栗粉・・大さじ1 長ネギ・・少々

   (豚ミンチ・・80g 酒・みりん・醤油・・各小さじ1ずつ 塩・・ひとつまみ)

作り方

①冬瓜は皮とワタを取り除き、2~3cm角に切って皮目に隠し包丁を入れる。ネギは斜め薄切りにする。

②カッコ内の材料をボウルに入れて混ぜておく。

③鍋に昆布ダシと冬瓜を入れて中火にかけ、沸いたらやや弱火にして8分ほど煮る。

④③に②を加え、アクが出たら取り除き、みりんと薄口醬油を加え、塩で味を調える。

⑤さらに5分ほど煮てから、水溶きした片栗粉を加えてとろみをつける。

⑥器によそってネギを飾る。

*最後の味付けの薄口醬油は、大さじ1加えて味をみて適宜足してください。

*豚ミンチは、炒めずに使うので煮汁が少々にごりますが味は美味しいです。気になる場合は、カッコ内

の材料を別に炒めてから冬瓜に加えると良いでしょう。

 

薬膳ポイント

冬瓜は、利水し涼性なので身体をやや冷やします。そこで豚肉の平性を合わせて冷え過ぎないようにしました。また、豚肉は脾胃の働きも助けてくれます。