追悼 久司道夫先生

久司先生、マクロビオティックにおけるたくさんの学びをありがとうございます。


心より感謝と御礼を申し上げます。


先生が、自ら教えてくださった「甘い野菜のスープ」は私の宝物です。公表されているレシピには塩を使いませんが、玉ねぎが苦手な場合と陰性よりの場合に限り、塩をほんのひとつまみ加えてもOKとおっしゃってくださいました。

その方法は、私にとってとても飲みやすく心身共に安らぐので、ここにレシピを紹介したいと思います。

<甘い野菜のスープ>

材料 玉ねぎ・キャベツ・かぼちゃ・人参を同量用意。

   塩 ひとつまみ 水 適量


作り方

①野菜を全て、ややみじん切りにする。なるべく細かく刻

 んだ方が、それぞれのエキスがでやすいため。但し、あ

 まり細か過ぎないようご注意を。

②玉ねぎをウォーターソテーする。鍋に大さじ2~3の水を

 入れて火にかけ、沸いたら玉ねぎを加えて炒める。

←この時にひとつまみの塩を加える。


③玉ねぎの辛み(硫化アリル)が飛ぶまでじっくり炒め

 る。焦げそうになったら水を少々加える。

④次に火を止めて、玉ねぎの上にキャベツ→かぼちゃ→人

 参と重ねる。

*陰性の順に重ねる。

⑤水をヒタヒタより少なめに静かに入れ、弱火にかける。

*水は、重ねた野菜がばらつかないくらいの分量で。

⑥10分~15分ほど煮たところ。


*野菜の量の割に鍋が大きかったので、煮ている間に重ね

 た野菜がばらついてしまった。

⑦火を止め、野菜の重ねをなるべく崩さないように鍋肌から静かに水を加える(野菜の表面から5cmほど上まで)。

⑧弱火でさらに20分ほど煮てスープの完成。


*煮る時間はもっと長く(30分ほど)だが、この時間でも

 充分美味しい。


⑨具をこして温かくして飲む。基本的に作り置きはあまり

 せず、どうしてもの場合は冷蔵庫で保存し、3日以内に

 飲み切る。必ず温めてから飲むことをおすすめします。


*具は、いろいろな料理に使ってください。


 私が久司先生とお会いしたのは、2000年のボストンでのサマーカンファレンスでした。その年は日本人が少なったこともあり、先生がかなり優遇してくださったため私たち日本人グループは先生との距離がグッと近かった1週間で、とっても有意義な時間を過ごしました。


 その前後の数年は、先生が精力的に日本での講演やティーチャーズセミナーを開催してくださったので、私は何度か参加させていただき、その中のクッキングセミナーでこのスープを教わりました。確か、甘い野菜のスープは玉ねぎが苦手な人は飲みにくい、という内容の質問が参加者からあったと記憶しています。すると、先生は「玉ねぎを炒める時に塩を少しだけ入れてもいいですよ」とおっしゃって実際に作ってくださったのでした。


 久司先生は、とても心が広くおおらかでお優しくて、でもちょっぴり茶目っ気もあって私は大好きでした。この10年ほどは、先生にお会いする機会もありませんでしたがあの笑顔は忘れません。


 久司道夫先生、どうぞ安らかにお眠りくださいますように、お祈り申し上げます。      

                                       合掌